無農薬は存在しない 農薬その2
2020-6/18(木)
「無農薬は存在しない」 農薬その2
ありがとうございます。
・・・愛しています。スピカになりたいアベリーの安部です・・・^^ ♪
無農薬と言う言葉を使っては、いけない定義を踏まえた上でのお話になります。
無農薬は今の日本では法律上存在しないことになります。^^;
存在しない、言い方はおかしいかも知れませんが、「無農薬イチゴ」は法律違反になってしまう。
タイトル
「不可能と言われた無農薬イチゴ」その1
で紹介したので良ければ読んでください。
まず、農業をやっていた当時の僕は
「循環型連続畝使用栽培」と自ら命名して良い農法と自負してチャレンジしていたのですが非常に苦慮していました。
やりたかったことは自分農法を確立して生み出す力を養いたかったのです。
この言葉の表現は法律の規定を妨げないで自分が自らつくった商品のアピールを目的にしていました。
自然農法でも良かったのですが、その自然農法を規定している団体組織もあるので、自ら確立する必要がありました。
自然農法などの定義を作って管理する団体が現れたことで「なんだかなぁ~」って思うようになったのです。
そういう管理団体を生み出すことが目的だったのか?
僕にはよくわかりません。
これからの農業について
僕は思うのです。
今まで中々できないことが多かったのですが、これからは農作物を作る過程を配信したり表現して皆さんの理解を得る農家の顔を自らが作って販売に結び付ける。
これが、団体を離れた個人農家さんには必要だと考えるのです。
「無農薬」と同じように制限ある言葉で管理される社会になって、農業は面倒な法制度に従う管理農業に変わったのかもしれません。
僕は、自身が作るオリジナルな管理を理解してくださった方が買いに来てくださる。
そんな直接販売できる農家さんが、これからは必要だと思うのです。
農協という組織の中では、その団体を維持するために、農家下請け会社と同じになります。
結局、小作人になってしまい、搾取されている現状があるのでしょう。
共同生産、共同出荷は生産においては必要なことでしょう。
しかし、これを行う上で同意書を書かされて、全ての商品は農協に納めなければいけない。
こんなことでは、自由に生産して、自由に出荷する。
この妨げになってしまい、良いものの解釈を取り違えてしまうのです。
形・色・大きさ・パッケージ方法に規格を設けるこの組織内では、自身で良いものを販売する農家のプライドは少なくなったと考えています。
自分が考えた良い方法でつくった拘りの農作物が販売できないのです。
僕は農業やる前から6次産業化を目指していました。
何度もお話していますが、自ら作ったものを自ら販売することさえ制限される、そんな農業の矛盾では、この6次産業化なんて夢また夢でしょう。
僕は、またやり直しです。(笑)
大きな組織の中では差別化が出来ないのです。
僕の中では自由競争の中で培われて良いもの育てあげて売る考えです。
そこには、こだわりが必要です。
組織の中の均一性の考え方に相違が出るでしょう。
団体方針に従わなければ阻止するとか、邪魔すると言った考えでは、自由な農業は出来ないと思い、僕はこの組織から離脱して今に至っています。
以下は僕が農業をしていたころFacebookで紹介したものです。
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科学的農薬の中には、苗の根から農薬を吸わ葉っぱの汁を吸った虫が死ぬもの。
散布した農薬で直接虫を殺すものの中には 虫の神経系統にはたらくもの。
残効性があり、その効果を長く持続させるものもあります。
また、殺虫性が高く、蜂まで殺してしまうものや、虫の巣に持ち帰って巣ごと退治してしまうものもあります。
さらに虫の卵を殺す殺卵剤。
てん着剤のように葉っぱに農薬がつきやすくするもの。
殺菌剤のように菌を殺すもの。
色々な種類の「殺す」薬剤が使われています。しかし人に影響がない安全基準をクリアした農薬の使用方法を遵守する事で、安全、安心をうたっています。
イチゴは、農薬を1週間に1回、散布する事が良いイチゴ作りの基準、基本、お手本になっています。
1週間に1回は、害虫が卵から孵って次の孵化までかかる時間の考慮から、基準とされています。
それを基準に1週間に1回から2週間に1回の農薬散布に変えて、散布すれば減農薬になります。
ただ減農薬は、何を基準にするか?で変わります。
育苗からイチゴが出来るまでどれだけの薬剤を使用するか? 知ればゾッとするのは、僕だけかもしれません。 ^^;
根から吸って葉っぱを吸汁した虫が死ぬ薬は、葉や茎など苗全体に行き渡っています。それを吸汁した虫が死にます。
殺虫効果は、葉っぱだけと言うわけにはいかないでしょう。
それらは農林水産省が基準を管理をしているので安全としています。
しかしこれらも完璧でありません。
去年まで使われていた薬剤が、今年は使われなくなったり、海外では既に使うことが禁止になっている薬剤をまだ日本では使っている例ものもあります。
ネオニコチノイド系の薬剤がそうです。
これは、蜂に多大な影響を及ぼすと海外では使用禁止になっている国がありますが日本では使われています。
蜂への影響が、周辺のハウスまで広がると言われています。
農業では、部分的に農薬使用を適用するのが難しいので圃場全体にまくことになります。
ネオニコチノイド系は虫に対して多大な効果があります。これを使って、農薬をまく回数を減らして減農薬と言っている農家さんもあります。
結局、科学的農薬を使用するということは、回数だけの問題ではありません。
残留農薬もしかり、くぼみに入った農薬は洗っても取れないでしょう。
キャベツの芯や葉っぱの間に溜まった農薬は一枚一枚洗わないと残っていると思った方が良いでしょう。
とりわけ子供たちが食べる食材は、将来どういう影響があるかわかりません。
ただ、食べても問題無いレベルの基準を国が定めているので日本の農薬は、使用方法が守られていれば、安全と言われています。
たとえですが人が食べても問題無いレベルの話で、そもそも殺す目的で使われているのが農薬です。
虫が死ぬ。 微生物がいない無機質な土。 科学成分で作られるサプリメントのような栄養剤。 農作物を肥大化させたり、たくさん実をつけさせるホルモン剤。
水だけで育てる野菜(イチゴ)。
本当に安全、安心でしょうか? 何より美味しいのでしょうか?
僕は、美味しいイチゴが食べたいです。(^^)
だから、無理しているなぁ〜。 と思う事もありました。
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こんなことを昔Facebookでつぶやいました。
農業を離れてしまった今、Facebookは非公開になっています。
自分自身、体に悪いであろう農薬を撒きたくなかった。
僕が作る農作物で自身も健康になりたい。
これが原点にあります。
僕の身近なお客さんには、
こんなに美味しいイチゴを食べてほしい。
そんな気持ちがありました。
今日のお話はこれで終わりにします。
読んでいただいて、ありがとうございます。
「 僕はスピカになりたい」
それでは、皆さん… さようなら
・・・しあわせになろうね。 ポチッとな・・・(^^♪