小さい生産、高収入を目指す
2020-7/25(土)
タイトル
「小さい生産、高収入を目指す」
取れすぎても困るんだよなぁ~保存出来ないのかなぁ・・・
です。
ありがとうございます。
・・・愛しています。スピカになりたいアベリーの安部です・・・^^ ♪
このお話は、2014年度
アベリー誕生の経緯になるお話の続きです。
昨日のお話し、「価格は自分で決める」の続きのお話になります。
農業で農作物がたくさん取れてしまった時にどうしたら良いのでしょう。
大量生産・大量出荷が売り上げに関係して利益も向上することは確かです。
しかし、生もの(生きているもの)は朽ちるのです。
イチゴを収穫してから冷蔵庫に入れておいても傷んでしまいます。
腐らないようにできないものか・・・
この経験が、僕にとってお店をもつきっかけになりました。
腐らないように保存する方法については、いくつか試みたのです。
イチゴは、収穫してダメになるまで1週間でしょう。傷んでしまいます。
収穫してから皆さんの口に入るまでもちろん時間がかかります。
通常は、収穫したあとにパック詰めして1日、次の日に出荷します。
農協で更に1日、市場で1日、お店に並ぶまで最短でも3日はかかるでしょう。
例えば九州から東京まで出荷して市場で買い付けられたものがお店に並ぶまで、出荷距離がある方がもっと時間を要します。
皆さんの口に入るまで、出荷という工程の中では遅ければ、4~5日かかる場合もあります。
口に入るまで時間がかかればかかるほど傷んで腐ってしまいます。
僕の場合、お話の中で、収穫が遅れて完熟のイチゴを作ってしまいましたが、この完熟イチゴは、収穫してから傷み始めるまでの時間は、通常の下手元が白いイチゴと、そんなに変わらないでしょう。
しかし、出荷と言う工程において、トラックで運びます。実と実がぶつかり合ったときに完熟の柔らかい実は、傷付きやすいのです。
傷付いたイチゴの方が、傷みが早くなります。
さて、僕の場合はというと・・・
そもそも完熟イチゴは捨ててくれ!だったのです。
しかし、それを何とかして保存しようと考えたのです。
そこで、腐ってダメにらないようにするために、いくつか試みたのです。
①イチゴ酢にする
②お酒につける
③乾燥させる
④ジャムにする
⑤イチゴアイスを作る
などなど。
これらの加工に時間を取ってトライしましたが、どれも理にかなっていません。
イチゴを加工品にする方法では、加工するに時間と手間を要するのです。
たくさん取れて収穫作業が間に合っていないのに、更に手間のがかかる作業すること自体うまくいかなかったのです。
外注に出す方法も考えましたが、僕は6次産業化を考えていました。
6次産業化は外注に出しては、ダメという事を知っていました。
「農家は農家でしかない」このやり方では1次産業止まりなのです。
これらは、僕にとって試練でした。
ちょうどそのころ同じように政府が、やろうとしていた農商工連携も今考えると失敗に終わったのでしょう。
結局、農家が加工業者に協力しても農家は農家でしかないのです。
これは、6次産業ではないのです。
結局、大量生産・大量出荷に於いては早期出荷のみが唯一たくさんの生産品を、さばく方法になっているのです。
早く出荷することが必要なことでした。
もちろん、大勢の人を雇い入れて片付ける方法を取ることは出来ますが、それには勿論、人件費がかかります。
さて、どうしたらよいでしょうか?
僕が、考えたのは冷凍保存でした。
先に試したのは、とりあえず考えた方法ですが、冷凍庫を購入したのです。
しかし、圃場で収穫されるイチゴは、大きな冷凍庫を買っても1日でいっぱいになったしまったのでした。
半端なく、たくさん取れるたものを保存しておくには、おのずと限界があります。
加工するにしても、加工の手間や時間は余計にかかってしまします。
さてどうしよう・・・
色々な方に相談して行きついたところが冷凍保存業者でした。
ヘタをとってフリーズパックに入れていくつかの業者に保存を依頼すすのでした。
これは、これで、もちろんコストがかかりますが、収穫期が終わってから後で加工する。
この方法方がベストだと考えました。
しかし、この冷凍保存も、ただ保存していても意味がないのです。
販売に結び付けなければ、保存品では意味がないものなのです。
僕は、この時期にたくさん失敗して、たくさん良い経験をしました。
今のアベリーがあるのも、これらの経験があっての事なのです。
今日のお話はこの辺でおわりますが、ひとつだけこれから農業を始めたいと思う方にアドバイスします。
僕が、これらの経緯を経て今思うことです。
小さい生産で価格を自分で決め販売できるようにする! です。
それから、加工して販売して付加価値を付けることです。
捨てる。なんて商品が無いようにすることが、これからの農業には必要なことだと感じるのです。
しかし、今すでに、農家をやられている方や生産農家が付加価値を付けるような体制に取り組むのはかなり難しく不可能に近いでしょう。
やるなら、始めから取り組む方に推奨します。
小さく生産して、小さく販売することから始める方法を考えて欲しいのです。
ようするに売れないものを作ってもしょうがない考えを持つことが先決なのです。
ただ作物を作りたい方は、今までの生産農家のやり方をするしか無いでしょう。
または、観光農業のようなことを考えないといけないと思うのです。観光農業も大規模農業になるので、僕は初めて取り組む方には向いていないと思うのです。
農業は、 時間は自由に使えますが、のんびり農業を考えている方は、安易に農業を目指さないほうが良いと思います。
生活するにはそれなりの生産量(収入)が必要になるからです。
僕は、失敗の中から次に農業に取り組むとしたら、販売が先になります。
小さい農業ではじめて、小さい生産、高収入を目指すやり方を推奨します。
しかし、この方法は、今の農業の仕組みの中では、とれないでしょう。
農業の仕組み変わらなければできない事だと思うのです。
しかし、近い将来に世の中が変わることを願って待つことも必要だと思うのです。
または、今出来ることをコツコツとやり始めることです。
小さな庭園をもってやる方法もあります。
何事もチャレンジ精神でしょう。
今日のお話は、「小さい生産、高収入を目指す」
でした。
読んでいただいて、ありがとうございます。
「 僕はスピカになりたい」
それでは、皆さん… さようなら
・・・しあわせになろうね。 ポチッとな・・・(^^♪