「だもんで」商品名 農薬その4

2020-6/20(土)

タイトル

「だもんで」商品名  農薬その4

 

ありがとうございます。

・・・愛しています。スピカになりたいアベリーの安部です・・・^^ ♪

 

本日は「だもんで」商品名

これは、特定農薬を使ってつくったアベリーのイチゴにつけた商品名として説明いたします。

「だもんで」は静岡県の方言で接続詞です。

~だけど、それから、したがって、しかし などと同じです。

○○そうだからの”だから”に近い表現です。

ただ単に、なんとなく商品名として呼んでみただけです。

この「だもんで」の使い方は

農薬を使いたくなかった ”だもんで” 特定農薬を使いました。

というように使うのです。

これからのお話は商品名「だもんで」イチゴはどうやって作ったかを説明します。

いくつか効くと思われる普段自分達の口に入れている液体を使って農場に撒いたのです。

 

①「牛乳」 でやっちまった~ ^^;

アブラムシ対策として牛乳を使ってみました。

牛乳は乾くと皮膜をつくることからアブラムシやハダニなどの害虫の呼吸器(気門)をふさぎます。窒息死することで、撒いてみたのですがその効果は・・・

あったであろう?程度のものでした。実際に効果あったか?ないか?分からないくらいなものです。

それよりなにより後始末が大変でした。乾いた牛乳がイチゴについてしまうと洗い流してもなかなか落ちないのです。

くぼみに入って落ちなくなってしまって、それこそ白いから農薬がかかっているように見えます。商品価値を失ってしまうのです。

これは大失敗でしょう。家庭用の花などに使う程度なら良いと思いますが、食べ物には使えないでしょう。

 

②「焼酎」は害虫には効かないよ。

焼酎の25° 以上のものは、害虫に対しては忌避効果はありますが、逃げても戻って来てしまう。そんな程度で害虫には効きませんでした。イチゴにはうどん粉病という白いカビがつく病気があります。これには効果があります。ただし、蔓延してからでは遅いです。

初期処置として使うのはお勧めです。

霧吹きで直接かうどん粉菌(白くなった場所)に掛けるのですが、霧吹きで撒くのは大変な手間がかかります。

それに薄めて使うわけではないのでコストがかかります。

 

③「お酢」害虫には効かないよ。

虫に対しては忌避効果がありますが、逃げるだけです。

焼酎と同じでうどん粉病には効くでしょう。

 

④「スギナ汁」スギナは雑草

スギナは、どこにでも生えてこれもいる雑草です。このスギナがあるところにはつくしが生えます。自然農薬として使っている方もいらしゃいます。

匂いがきついのでやはり、害虫には忌避効果程度でしょう。

もともと害虫がつかない草ですが、スギナは駆除するのにやっかいな雑草です。育てようなんて思わないことです。^^;

スギナは、ケイ酸とカルシシウムの塊のような植物でもあるので作物にとっては良いのです。まあ、どこにでも生えていると思うので取ってきて乾燥させてスギナ汁をつくりましょう。

 

⑤ストチュー

①と②を合わせたものにニンニクやとうがらし、黒砂糖なのどを加えた、ストチューと呼ばれるものがあります。これらは、やっぱり害虫対策にはつかえませんが、忌避効果はあるでしょう。また、殺菌・消毒効果はあります。

発酵させて土にかえすと土の中の微生物活性につながり良いでしょう。

 

⑥えひめAI(環境浄化微生物群)

このえひめAIは愛媛県で開発された土壌改良材です。家庭で作れる、えひめA2というものがあります。ヨーグルト菌・納豆菌・イースト菌を砂糖で爆発的にふやす微税物群です。

これは、かなり良いでしょう。

体にも優しい、土壌を良くする、うどんこ病に対しては殺菌効果でなく微生物群を先につけることで防除する先住効果があります。病気になってからでは効かないので土作りの段階から使うと効果があると考えています。

「だもんで」は、土壌づくりを主体にしています。えひめA lを撒くのは効果的でした。僕は積極的に散布しました。

土を良くする考え方は植物そのものを健康で元気なものに育てて病害虫から防ぐ考えです。

土の菌のバランスを良性なものに変えていく。

僕は大切なことだと考えていました。

 

さて、いくつか紹介しましたが、ここでひとつ疑問が・・・

虫に効く殺虫作用があるものが見つからないのです。

僕はどうしたか?というと天敵に繋がります。

 

⑦天敵

この天敵は、たとえばアブラムシを食べるてんとう虫のようなもです。

市販されている天敵も農薬として販売されています。

天敵の活用は、科学的な農薬を使わないので有ればかなり必要なことでしょう。

農薬散布では防ぎきれないものも天敵を増やすことで抑えることが出来ます。

しかし、市販されている天敵も外来種が多いので生態系が壊れる可能性があります。

ハダニを食べるダニとか。アザミウマを食べる天敵とか

2星てんとう虫など100匹8000円です。1匹80円^^;

これらの天敵は、撒いた後にどこに行ったのか?分からなくなってしまうのです。

天敵を増やすイメージで導入するのですが、天敵は、食べられる虫が居なければ増えないのです。

お金をかけて天敵薬として導入するのはそれはそれで難しいのです。

「だもんで」商品は成功には至りませんでした。イチゴできたのですが収量が半分以下です。

ただ、5年目にして意地でも作ったイチゴはそれは美味しくて満足のいくものでした。

収穫量は7割減です。

アベリーは農場を閉めたのでした。

今、アベリーは沼津仲見世商店街でイチゴのお店をやっていますが、いずれ農場時代の自作商品は尽きるでしょう。

既に完全無農薬でつくった商品は尽きてしまいました。

今冷凍庫に眠っている僕の自慢のイチゴは、この特定農薬でつくった「だもんで」だけですが、今年で終わりでしょう。

 

読んでいただいてありがとうございます。

 

 

「 僕はスピカになりたい」

それでは、皆さん… さようなら

 

・・・しあわせになろうね。 ポチッとな・・・(^^♪

 

 

 

 

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