だもんで 何てこった

2020-6/20(土)

タイトル

「だもんで 何てこった」

です

ありがとうございます。

・・・愛しています。スピカになりたいアベリーの安部です・・・^^ ♪

 

前回お話しした特定農薬で作ったイチゴを「だもんで」と呼んでいます。

トマトジュース「デルモンテ」みたいですね。(笑)

「ダモンデ」「だもんで」「Damonnde」なんて、かっこいい商品名! と思うのは僕だけでしょうか?(笑)

それに更に輪をかけて自然の状態で作った天然のイチゴを「ちゃらんぽらん」と呼びます。「Charamporan」

こんな、いい加減のような呼び名ですみません。^^;

これらの商品は科学的な農薬を使わないで作る

思考のイチゴなのです。

イチゴの品種名は「紅ほっぺ」です。

「だもんで」は特定農薬だけで作られれた思考イチゴの商品名です。

「ちゃらんぽらん」こちらは、自然の状態で特定農薬も使わずに育てた商品名です。

双方ともに化学農薬を使わない方法で作ったイチゴに名前を付けたものです。

しかし、このように作り方を思考しても、同じ品質のものを大量に出荷する目的で作る農協と言う組織の中では、必要ない事です。

いやいや、むしろ、やってはいけない事なんでしょう。

工場と同じで、一定品質を保ち、色・形・大きさ・詰め方(パッケージ)方法など決めて規格内の物を出荷する。

農協では、こんなことを求めらているのです。

農協の規格には味という概念はありません。

僕は美味しいと思う自分の商品を作って、自身が食べたかった・・・

大量生産は、僕が目指すものではなかったのです。

しかし、これらは、ある意味で経験です。

良い方に捉えて、今日も僕は瞑想するのです。

 

さて、

そんな自分が食べたい「だもんで」と「ちゃらんぽらん」という商品は、自分流に作ったのですが・・・

この2つの商品で一大クレームになったお話をします。

 

自然の中には必ず、害虫が居ます。

害虫は作物に悪さをする虫の総合名称です。

他には反対の意味をなす益虫(えきちゅう)がいます。

科学的農薬を使って駆除することは、虫をすべて殺す事なのです。害虫も益虫も全てです。

その考え方は生産農家に於いては、品質や生産を上げることになるので必要なことです。

それは、結局「虫がつかない良いもの」と言う考えになるのです。

僕は今でもこの考え方には反対なのです。

僕自身は「虫も食べたい美味しい安全なもの」と言う考えです。

これは科学的農薬を使わないことに繋がります。これを貫くには自分ひとりで生産から販売まで全てやるしかないのです。

 

さて、

前回お話しで言うと特定農薬では害虫を殺せないのです。

忌避(逃げる)効果は、あってもまた、戻ってきます。^^;

科学的な農薬のように害虫を殺せないことは裏を返すと害虫は居るということになります。

そこで、この害虫を食べてくれる虫が最終兵器「天敵」になるのです。

 

天敵を導入すると言う事は、市販されている「天敵」を買う事になります。

この天敵は特定農薬になります。

畑に撒けば、生きてい居る虫さえも農薬扱いなのです。

 

しかし、天敵は自然に増やしたいところです。

自然の原理では、何かが増えれば何かが減ります。

僕の場合は、アブラムシが増えてしまって困っていたのですが、救世主が現れたのです。

アブラムシの天敵が増えたのです。

天敵の名前は、ヒラタアブと言います。

このヒラタアブはアブラムシを食べてくれます。

更にその幼虫もアブラムシを食べてくれます。

ヒラタアブが卵を産み付けて孵った幼虫もアブラムシを食べてくれるのです。

僕にとっては観察の毎日でした。

いいぞ!いいぞ!なんて思っていました。

さて、

このヒラタアブは農薬として撒いたものではありません。

ハウスの外から入ってきて自然に増えたのです。

自然界では何かが増えれば、それを無しにする自然の力が働くのです。

僕はこのヒラタアブをまざまざと見ては、観察するのでした。

 

ところが・・・

この自然天敵を増やすのには成功したのですが、その天敵が事件を起こします。

このヒラタアブの幼虫が波乱を起こすのです。

透明でやや白い、このヒラタアブの幼虫は、うにうにシャクるのです。

良性の益虫なのですが・・・

ウジ虫のように、うにうにシャクって、見た目が悪いのです。

これが大クレームに発展したのです。

イチゴのパックの中にシャクる虫が混入している!

と・・・

そう、イチゴパックに混入してしまったのです。

パックの中にうにうにシャクる虫が入っている! クレームです。^^;

農協からは出荷停止を受けたのです。(笑)

そりゃそうだよね。

農協だってこれが何なのか?

わからずにいて、お客さんに説明も出来ずに出荷を止められた感じでした。

お客さんにとっては、良い虫も、悪い虫も、なく異物(虫)混入なんでしょう。

このヒラタアブの幼虫はアブラムシを食べますがイチゴは食べません。

僕が自ら説明出来れば違う結果になっていたかもしれませんが・・・

さて、

科学的な農薬をかけない結果がこうなってしまって

農薬なのか?

虫なのか?

選択しなければいけない状態になった時に、あなたならどちらを取るでしょうか?

害虫を殺すのには農薬が必要です。

害虫以外に益虫もいるのです。

殺すと言うことは害虫も益虫も全て殺すことになります。

この選択はかなり難しいのです。

これを解決できなければ、無農薬は意味がないものになってしまいます。

生産が落ちる

手間がかかる

クレームが来る

そんな大変な思いをしても売り上げが、上げられない状態の厳しさが現実にあります。

 

無農薬という言葉をつかえない現状では、商品名に浸透させるしか方法は無いでしょう。

または、お金を払って自然農法やオーガニック、有機栽培などの許可をとって表示するしかないでしょう。

自らが販売したり説明したり、更には商品化するすることは、農協のような組織を頼らない農家さんが必要なことなのです。

自分で作ったものを自分で販売するしかないのです。

 

僕は美味しいイチゴを食べたい。

自身が健康になりたい。

 

今も変わらず、そんな思いでいます。

今日は、この辺で終わりにします。

次回は「最強の害虫」です。 

 

読んでいただいて、ありがとうございます。

「 僕はスピカになりたい」

それでは、皆さん… さようなら

 

・・・しあわせになろうね。 ポチッとな・・・(^^♪

 

 

 

 

 

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