植物の栄養成長と生殖成長

2020 12/25(金)

メリークリスマス🎄

タイトル

「植物の栄養成長と生殖成長」

です。

 

ありがとうございます。

・・・愛しています❤ スピカになりたい✨ アベリーの安部です。素敵は日をありがとうございます。🍀 おかげさまで今日も運がいい1日でした。・・・^^ ♪

 

今日は植物の話しをします。

ちょっと難しいかもしれませんが、こんな過程があって実をたくさん取るにはどうしたら良いのか。参考にしてみてください。

または、農家さんはこんなことを考えているんだぁ~なんて...

それでは今日の話、栄養成長と生殖成長です。

さて、

植物には(A)「栄養成長」と(B)「生殖成長」と言われる成長過程(時期)があります。

 

(A)「栄養成長」(えいようせいちょう)

①種→②発芽→③茎葉(けいよう)増大まで

 

これは人間でいうと「赤ちゃん~幼児」まだお母さんの手がかかる時期(たとえです)

そして、更に

 

⑨種子

れは人間でいうと「中高年~高齢者」

これも人間でいうと手がかかる時期?(笑)なんて...

覚え方です。

①②③と⑨の時期を植物では「栄養成長」(えいようせいちょう)と呼びます。

種から芽が出てこれから大きくなる前とさらに、実をつけて種をつくる過程時期の状態です。

 

(B)「生殖成長」(せいしょくせいちょう)

④花芽文化(はなめぶんか)→⑤花粉・胚(はい)のう形成(雌性生殖器)形成→⑥開花受精→⑦果実の肥大・成熟→⑧種子形成まで

※茎葉(けいよう)は体を維持する時期です。

※花芽文化(はなめ文化)は、実を作る花の芽が形成される時です。

 

これは人間でいうと大人になって子供を産めるあかちゃんを宿す状態(時期)です。

人独り立ちした「幼児~成人」までを生殖成長と言います。

 

では、

植物を育てる際にたくさんの実をつけるにはどうしたら良いでしょう。

たくさん栄養をあたえる?

葉や茎を大きくするのは、それでよいのですが、実をたくさんつけさせるには一旦大きく育てた後にストレスを与えるのです。

栄養がたくさんあってぬくぬく育っている状態は生殖成長に傾いている状態です。

始めはそれで体づくりしてよいのですが、花芽文化をさせるには厳しい条件を与えないと花芽文化しません。

これはイチゴの場合ですが栄養を与えすぎたり温度をずっとぬくぬく保ってしまうと・・・

「ここはいい環境だな~」って実を作ろうとせずに、ランナー(クローン)を作ります。

ランナーは、自分の環境が良いので近くで子供を増やすと思えばよいでしょう。

それでは、ランナーばかり出てしまい、花芽をつけないのです。

イチゴは通常の環境下では春先に実をつけます。

冬のような厳しい寒い条件を乗り越えるとランナーより先に花芽をつけて実を作るのです。

自分の環境下が厳しければ厳しいほどその状況からより良い環境下に運んでもらうのに動物に食べてもらい新天地へこどもを運んでもらうのです。

 

このように植物場合は、自分の環境が良いか悪いかで、近くに子供を置くのか遠くへ運ぶのかを植物自身が決めています。

それがわかれば、多く実をつけさせるには、どうしたら良いかわかりますよね。

より良い状態を与える続けると生殖成長して葉や茎が大きくなりますが、そうして育った親は、自分がいる良い環境の近くに子供を作ろうとします。

これではたくさん実をつけません。

ですから

成熟した苗を生殖成長から栄養成長に切り替える事がより多くの実をつけさせることになります。

切り替えは厳しい環境やストレスを与えるのです。

栄養成長から生殖成長に切り替える事で多くの収穫が期待できます。

 

イチゴの生殖成長はランナーがそうです。

環境が良いと自分の近くにツルを伸ばしてクローンを作るのです。

イチゴは実になるか?ツルになるか?を選択しています。

栄養豊富な快適な状態では、生殖成長して葉っぱばかりが育ってしまって肝心な実の数が減ってしまいます。

その代わりツル(ランナー)がたくさん伸びてきます。

よってイチゴが生殖成長しているときは、花よりランナーになると覚えればよいです。

ここからは、トマトの話になります。

トマトの場合も生殖成長するより、途中で栄養成長に切り替えることをすると実がたくさん取れます。

その切り替えは、ストレスを与えると良いといわれています。

ストレス?

そう!ストレスとは、水をあげないことです。

しかし、枯れてしまうと元も子もないので、そのバランスは考える必要はあります。

一般的に水を切らすと実も甘くなるといわれています。

 

さて、イチゴの話に戻ります。

冬のハウス栽培では夜の温度が急激に下がります。

0°以下になってしまうと冬眠状態になってしまうので、イチゴのハウス栽培において僕の場合は・・・

イチゴは夜の最低温度が9° で管理していました。

日中の最高温度が26°で管理していました。

26°丁度で管理するのは難しいですが、少し上げ気味の27°~28°くらいでも夜冷えるので大丈夫です。

冬の夜は、下がりすぎないように暖房を入れます。

なお、ミツバチは19°以上でないと飛びません。

これはきっかり計ったように19°以上にならないと飛ばないので朝の寒い時間帯はミツバチは巣の中にいます。

夜に寒ささ(ストレス)をあたえて、昼間 春と同じような環境をつくるのです。

ですから管理するのがとても難しいのです。

イチゴは植物の中でも育てるのが非常に難しいといわれています。

外で育てる露地栽培では、冬に枯れたように委縮してしまいますが、春とともに大きく芽吹いて花を咲かせます。

外では、外気がどうしても0°を下回るときがありますよね。

その時は休眠(冬眠)しています。

イチゴは強いので小さく枯れたようになりますが、0°以下でもしっかり生きています。

雪に埋もれても大丈夫なんです。

 

一般のご家庭で冬にイチゴを育てるには、かなり難しいですよね。(^^;

部屋の中で育てるのがよいのですが、日光がとても重要です。

なので冬は窓際で育てるのが良いでしょう。

外で育てる一番簡単な方法は、冬しっかり休眠させて春に実をとることを考えると楽です。

ただ、その頃は害虫も活発になるのでイタチの追っかけごっこになってしまいますね。

今日、12/25です。

この頃にイチゴを出荷する農家さんはハウス栽培で超促成栽培という技術を用いて作り込んでいます。

ほんとうは春に収穫するイチゴを冬に収穫する日本の技術は高いものなのです。

イチゴだけだなくトマトにおいては、ストレスを与えるために、わざと水をきって実をたくさん取ったり、甘くさせることをしている農家さんがいます。

ご自身が食べた野菜や果物がおいしいと思ったら、農家さんの名前をしっかり覚える事をおすすめします。

作り手によっても味は変わります。

はずれがないように作り手の名前を覚えるのも良いですね。

 

ということで、今日のお話は実をつける果実の成長過程で「栄養成長」と「生殖成長」があるとをご自身が理解して、野菜や果物を育てると参考になりますよ。(#^^#)

 

今日はうんちくのようなお話になってしまいましたね。(^^;

 

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。

明日も楽しくいられるように、心を込めて

この言葉を送ります。

それでは、皆さんお休みなさい。

 

・・・しあわせになろうね ☘ ポチッとな・・・(^^♪

 

 

 

 

 

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